保存先は「取り出すまでの時間」で決める
何日残すかだけでなく、調査を始めてから何分・何時間で取り出せる必要があるかも決める。
- 初動で必要な証跡と、検索に使う項目(索引)は、すぐ検索できる場所に置く
- 例:
task-01・run-01・op-01・msg-8f3aや時刻・アカウントで、該当するログをすぐ引ける - 詳細や原本は、安い別の保管先に置いてもよい。ただし取り出しに時間がかかるなら、その時間を含めて調査に間に合うかを確かめる
- 例:
- SaaSの監査ログには、自社で変えられない保持期限や取得の制限があることが多い
- 例:外部メールサービス(SaaS)側の
msg-8f3aの送信ログも、保持期限が過ぎれば消える。APIの呼び出し回数に上限があったり、契約プランで保持期間や取得できる範囲が変わったりする - 消える前に取り込めるよう、取得の頻度と、取得の失敗を監視する方法を決める。取得できないなら、調査できない範囲として要件に書いておく
- 例:外部メールサービス(SaaS)側の
- 内容データ(実際に渡した文面など)は、保存先を分けても、保持期間は証跡と揃える
- 内容データだけ先に消すと、証跡の保管IDとハッシュ値が残っても、当時の文言は確かめられない(例:「完成したらこの宛先へ送る」が渡した文面に本当に含まれていたか)
- 個人情報の消去などで短くする場合は、答えられなくなる問いとして合意しておく
「何を残すか」だけでなく、「削除後に何を答えられなくなるか」まで合意する