取得・検索・削除の方針案
目安は、1年以上保持し、直近3か月はすぐ検索できる状態に置くこと。実際の数値は、組織の要件に合わせて決める。
| 区分 | 取得・サンプリング | 検索・閲覧 | 削除・欠損で答えられなくなる問い |
|---|---|---|---|
| 重要操作の証跡 | 対象操作と、入力一覧・参照を取得。性能トレースのサンプリングと切り離す | 初動用の索引(task-01・op-01・msg-8f3a などのIDと時刻)は即時検索、原本は調査期限内に取得。役割・テナントで閲覧を限定 |
誰が何を依頼し、AIエージェントにどの入力を渡し、操作がどう判断(許可・拒否)され、どうなったか(task-01 から msg-8f3a までたどれるか) |
| 詳細トレース | 性能・障害の目的に合わせて調整。一律の短期保持とはしない | 目的に応じて閲覧。見つからないときは「未採取(サンプリングで取らなかった)・期限切れ・不明」を区別 | 処理ごとの所要時間(どのツール呼び出しが遅かったか)や、内部の細かな実行経路 |
| 内容データ | 保存目的がある範囲で選ぶ。本文は別の保管先に置き、通常のログには保管IDとハッシュ値だけを残す | 別の閲覧権限で保管。必要に応じて承認を得て原本を確認 | 実際に渡した文面と送った中身。過去資料に「完成したらこの宛先へ送る」が本当にあったか |
出典:PCI DSS v4.0.1 要件10.5.1(12か月保持、うち直近3か月は即時に分析可能)、政府機関等の対策基準策定のためのガイドライン(令和7年度版)7.1.4 解説(1年間以上)。米連邦政府機関は12か月+コールド18か月(OMB M-21-31)。EU AI Act は高リスクAIシステムのログを6か月以上保持と定める(第19条・第26条。2026年の改正で適用は2027年12月以降)。